遺書。

死ぬまで生きる。その記録です。毎日、午後9時更新。

30年前の沖縄は緩かった(映画「パイナップル・ツアーズ」を観て)。

 正直、体調が悪い中、緩い作品を2時間も観るのは大変だった。力が入らず集中できない。きっと、鑑賞する側も酒を飲んだりして緩く観ていればよかったのだろうが…。

 ただ、3編からなるオムニバスなのだが、1編目よりも2編目、2編目よりも3編目の方がポップである。あと、最後の最後に3話を通しての結末があります。

 さて、現在、映画公開30年と沖縄本土復帰50年を記念して、デジタルリマスター版が上映中である。詳しくはホームページで。

pineapple-tours.com

 

 私は沖縄本土復帰の年の生まれで、今年50歳である。ちなみに、この映画が初上映された年は、まだ沖縄には行っていない。

 私が実際に沖縄に行くようになったのは、その数年後(「ようになった」と書くだけあり年に何度も行っていた)だが、当時の沖縄には本映画のような雰囲気があった。

 例えば、物腰は柔らかなのに、やたら押しが強い人。ぜんぜん、洒落っ気がないのに、やたら商魂たくましい商売人…。

 私は、病気になって、もう20年も旅行をしていないので、現在の沖縄事情というのは、よく判らないのだが、当時、観光客向けの気取った店… と思ったところが流行っていたりする。

 今さら、長寿の国・沖縄に学ぼう! みたいな風潮はなくなったが、もし、そういうものが沖縄にあるとしたら、それが封じ込められている映画である。