図書館に麻布競馬場を返しに行こうとして目眩がして倒れ、通行人に家まで送ってもらった。そして、やっぱり、この町は麻布競馬場が書くような非情な町ではないなと思った。東京の非情さを書いているつもりのようだが、東京にいる田舎者の非情さを書いている気がしてならない。
特に、この本に書かれていた「Wakatteをクローズします」田舎の非情を描いた最たるものだろう。大体、掌を反したり勝ち馬に乗ろうとする人間の出身を聴くと郊外でも地方都市でもなく「田舎」である。
確か、この本の中には勤め人が珍しい地方の出という人物もいたような気がするが、勤め人が珍しいといっても医者や弁護士ばかりというのとは違う種類の人間が多いところという意味である。どっちも嫌だけど。
今日は連絡網的なものが回ってきて学生時代の同級生に電話をしたのだが、SNSは片っ端からブロックされているし、電話も着信拒否されていた。彼らに共通しているのは、自分は好きだけど他人は嫌いというものだ。
おそらくSNS&電話のブロックをされた時期は見当が付いていて、私が精神を病んで、しかも両親が揃って他界したころだ。普通、親が死んだと聞いたら線香を上げに来るものだろうと思うが、そうでない人々。
この前、一緒に飲みに行った友人が、飲みに行った帰りに「僕は人間が、自分を含めて人間が好きなんだよ」とツィートしているのを見て、たとえ情けを掛けてくれているにしても、結局は、この感情なのだろうなと思った。
上手くまとまらないけれど、相手にされない人は相手にしないで過ごしましょうと他の古い友人に言われたこともあり、世の中、似た者同士、集まっていくのだろうなと思った。
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