遺書。

死ぬまで生きる。その記録です。毎日、午後9時更新。

流されていくもの("坂本龍一 Playing the Piano in NHK" を観て)。

 木曜日に放送があったのを知らず、たまたまNHKプラスアプリで配信しているのを観た。商業配信の12曲に比べれば限られた曲目だったが、飲み慣れないビールが冷めかけて体調が変なときにはちょうどいい尺の長さであった。

 さすがに坂本龍一氏が癌に罹患する前の流れるような旋律という訳には行かなかったが、その粗さを伴ったダイナミックなピアノは、"Playing the Orchestra"のときのスケールの大きさを思い浮かべる(私が初めて聴いたオーケストラ版は、これとは異なる)。

 

 私が坂本龍一氏の音楽の好きな点は、生命力が感じられるところである。坂本龍一氏の好きな楽曲に"The Sheltering Sky"がある。正直いって映画のストーリーを覚えておらず、ひょっとして観ていないかもしれない。砂漠での夫婦の過酷な運命とまとめれば良いのだろうか。

 そして、ここでふと思い出したのは、また別の映画である。カポーティ原作の「ティファニーで朝食を」だ。例によって、また時間がないので端的に書くと、映画は原作とはストーリーが違い、主人公のホリーはアフリカを転々とする生活を送るようになる。

 なんか、言いたいことが本当に本末転倒になっていくのだが、人間、誰にも忘れられずに、人知れない所で生きていくのかもしれない。そんなことを想った。

 今日は本当に苦しくて、電話さえ取ることができなかった。物を書くことなど、もう大変で。今日は、この辺で終わらせてもらう。

 そうそう、私は子供のとき坂本龍一に似ていると言われていたことがあった。坂本龍一さんの方がアーティスティックだし、どこかか不思議だが、当時の写真を最後にアップしておく。たぶん高校2年生のころ。